仮定法を積極的に教えていないのはなぜ?

December 27, 2019

今年のレッスンも残すところ本日のみとなりました!

PASSAGEは初心者から中級以下からスタートされる方がメインの教室につき、文法も一から行うことが多いのですが、基本は中学文法まで。まずはそこまでの文法をしっかり使えるようになれば日常会話では十分だからです。
中級以上になると必要やその方のレベルに応じて高校以上の文法もお伝えしていますが、その一つが

「仮定法」

この1〜2ヶ月、使い方について質問があったり、テキストでもちょうど仮定法を行うところだったり、レベルに関係なく仮定法の話が出ることが続きました。

仮定法と聞くと、「ああ、そんな名前の文法あったなあ」とか「鳥だったら飛べるのに、の文法ですよね」とか(笑)
そんなコメントが出てきますが、よくわからない、という方がほとんどです。そして中級以下の方でまだ会話がスムーズでない、と感じる方にはテキストに仮定法が出てきても後回し(もしくはレッスンでは触れない)、会話の中で間違えて使っていても訂正しません。

その理由は間違えても会話は成り立つから、
会話をスムーズにできるようになってから学んでも決して遅くない文法だからです。

私自身もよくわからないなあと思いながら勉強していた文法の一つでした。
イギリスで就業するようになってからも正直使い分けを意識したことはあまりありません。ゆっくり考えればもちろん分かるのですが、会話が盛り上がっている中で、今のは仮定法どうかとか考えている時間なんてなかったからです。正確に話そうと思うとそこで会話が止まってしまいます。イギリスにいた3年間、開き直って、本当に適当に使っていたと思いますが、コミュニケーションで困ったことはありません。聞いている相手は「使い方がちょっと違うな」と思っていたかもしれませんが、指摘されたこともありません。通じていてコミュニケーションが成り立っていたからだと思います。

仮定法の使い分けを意識するようになったのは、帰国してOLとして働き始めてから。
外国人上司の秘書をしていたことに加え、海外とのやり取りも多い部署でのアシスタントもしていたので、イギリスにいる時とは違い毎日のように英文のメールや資料を目にするようになりました。
その中では仮定法も使われています。特に交渉系のメールでは、しっかり使い分けないと相手に違った意図で伝わってしまうかもしれないし、文法が拙いと相手も読みづらく、英語力から判断されてビジネスそのものの信頼性にも影響したり、業務に支障が出ることもゼロではありません。
メールだと会話と違ってじっくり考えて校正しながら書くこともできるので(とは言え急いで返信しなければならないことも多かったのですが)、仮定法を使うべきかどうかも意識できますね。こうして時間をかけて使い分けているうちに、慣れてきたというだけの話です。

PASSAGEで仮定法についてレッスンをする際には、zero, 1st, 2nd, 3rd の4つのConditionals(条件法)で説明しています。
仮定法は学生時代はなんのことやら分かりませんでしたが、この英語の考え方で学んでから理解できるようになりましたし、PASSAGEの生徒さんもこの4つの分類を見ながらであれば答えられるという声もいただいています。

レッスンではその方のレベルに合わせて理解しておくべき文法をお伝えしています。
例えば同じ中級でもこの条件法すべてをしっかりやる方、条件法のうち一部だけの方など、会話のレベルに合わせて細かく分けています。

文法が苦手…と思い込んでいる方は、冬休みにじっくり取り組んでみてはいかがでしょうか?
話すルールと思って学ぶと本当におもしろいですよ!

 

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