PASSAGEのレッスンでは、毎回レッスンの最初にイントロダクションとして、短い簡単な会話を行っています。他のスクールでも同じかと思いますが、異なるのは、会話やコミュニケーションを途切らせないこと=即答を重要視している点です。以前にも書いたかもしれませんが、私がこうして自分で教室を立ち上げたのは、この話し出しの遅さが気になっていたのが一番の理由かもしれません。カフェでのレッスンや自分が過去に通っていたスクールでも、この点をさらっと流しているレッスンがほとんどだった為です。
生徒さんが話し始めるのを”Take your time”、焦らずにじっくり考えてからで良いよ、と待つ。確かにそれも生徒さんにとっては大切かもしれませんが、レッスンから2年が経過しても話し出しに時間がかかっている生徒さんを見た時にはさすがにどうなんだろうと。先生は、生徒さんが考えてやっとのことで話し出した「内容」に対してアドバイスをする、そんな感じのレッスンが一般的でした。
ただそうすると、どうしても間が空きます。生徒さんは思わず「うーん」とつぶやき、目線が泳ぎ出し、下をうつむき…とこの時点でスムーズなコミュニケーションは途切れてしまうのです。
そうは言っても突然英語で聞かれても出てこない!私も最初はそうだったのでその気持ちもよく分かります。ではその間を持たせる為のフレーズや単語、またテクニックを身につけましょう、というのがPASSAGEで行っているレッスンです。
昨日の生徒さまはこちらからの質問に思わず「なんだったかな」とつぶやいた後、少し間が空いて回答。その「少し」の間がやはりもったいないので、well…など考える単語、その他にも簡単なのにそれらしく聞こえる、間がもつ、即答のコツをいくつかお伝えしました。wellはレッスン中のリスニング素材にも実際に登場していたので、感覚を掴んでいただきつつ。こういった話し出しのフレーズやテクニックはいくつもあります。毎回のレッスンで少しずつ増やして、場面に合わせてそのストックの中から自由自在に使えるようになり、即答できるようになること=2秒以内に何かしら言葉を発することを最終目標にしています。