ロンドンの美術館での会話

October 14, 2018

先日のロンドン旅行での最初のアクティビティは、到着翌日の朝、National Gallery(美術館)で開催していた
キッズ用ラーニングプログラムでした。

“Magic Carpet Storytelling” という名前がついている通り、美術館地下の展示フロアにある1枚の絵画の前に
「魔法のじゅうたん」が敷いてあり、参加する子どもたちはその絨毯の上に座り、話し手から絵画にまつわる
ストーリーを聞くというお話会です。

ナショナル・ギャラリーは名作も多く、また空いていて、在住時もよく訪れていました。ロンドンの美術館では
子どもやファミリー向けのプログラムを実施しているところが多いのですが、前回ロンドンを訪れた時はまだ
娘は2歳前、大きくなったらぜひ!と思っていたのです。

今回も開催日は事前にチェックし、1週間前までに事前予約が必要なことも分かっていたのですが、旅行前は急に
様々な仕事が重なってしまい旅行準備どころではなく、結局予約できないまま渡英する羽目に。

ここまで来たら当日交渉と思って、ダメもとで直接美術館へ!
が、広い美術館、どこで開催されているかを探すのに時間がかかります。

ちなみに会場はPigott Education Centre Foyerという場所だったので、途中館内のスタッフの方に尋ねたの
ですが、最初は?な顔をされ…。 Magic carpetという子ども向けのプログラムが開催される場所で…など説明
していると、

“Oh, Pigott!” と。

私は焦っていたせいかどうやら “Pigeon center” と聞いていたようです(笑)

「ピジョンとおっしゃるから、いや、またこう(と手振りを交えて)大ーきなハトの絵画でも展示してある部屋を
想像してしまいましたよ、ワッハッハ」

というようなことをおっしゃって笑っていたのですが、ゆっくり会話をする間もなく教えてもらったPigott Center
へと足早に急ぎます。

ようやく会場を見つけるも開始時間を少し過ぎたところ。受付の女性にダメ元で聞いたところ、まさかの
“Sorry, fully booked”の一言… (泣)
えー?!と思い、その後もなんとかならないか、それとも他の曜日や時間はないか?など交渉しているうちに
ちょっと待って、と調べてくれると、okと!なんとか滑り込ませてもらえることになったのです。

National Garally London 1

↑ 今回はイタリアの ” A Concert” という1520年代半ばの絵画がテーマのお話でした

お話会はもちろんすべて英語ですが、様々な小物や小道具を使いながら、また歌も出てきたりで娘もところどころ、
簡単な単語であれば拾えて嬉しそう。音楽にまつわる絵画だったので、子どもたちは楽器を手に、絵のストーリー
に出て来たようにパレードと称して多くの絵画が展示されているフロア内を一周したりもしました。

最後はdrawing time. 「ただの紙に書くより、ちょっといいでしょ?!」と五線紙を渡されて思い思いに
絵を描きます。

National Gallery London

このプログラムは対象がunder 5 years old (=4歳以下、5歳以下ではないので注意!)で、娘は6歳になった
ばかりですが、英語のレベルを考えるとちょうどいいかと思って参加したのですが、フタを開けてみるとほとんどが
1〜3歳くらいの子どもたちばかり!!娘は一人、大きい子がいる、という感じでした(笑)

そんなお絵描きタイムに横に座っていた3歳の女の子のパパに話しかけられました。

“I’m sorry to ask you but…” と控えめな感じで始まったのですが

「こんなことを聞くのもなんですが、このくらいの年のお子さんがこのレベルの絵を描けるのですね。驚きました」

と、そんな感じでした。

ちなみに娘が描いた絵はこちら。

National Gallery London3

↑ 描いた絵はもちろん、お話の元になった絵画のコピーももらえました

いえいえ、実は6歳になったところでして、描けるのも当然でして・・・と参加した経緯をいろいろ話していたのですが、
その男性は日本の教育システムのことを知っており、6歳から義務教育として小学校はいいですよね、イギリスは早すぎると
思うんです、と。(イギリスではレセプション=4~5歳、から義務教育がスタートします)
私はイギリスの義務教育の良さも話したりと少しの時間でしたが、会話を楽しみました。
もちろん別れ際は “It’s nice talking to you.” で。

たった一つのアクティビティに参加しただけでしたが、館内の方に道を聞いたり、ちょっとした冗談を聞いたり、
参加するための交渉をしたり、そして初対面のパパと会話をしたり、英語を使う場面がたくさんありました。

英語ができなければ、アクティビティそのものに参加できていなかったかもしれませんね…。
予約していない、満席、以上。で終わっていた可能性もあります。

10日間の旅は着いた翌日朝から英語なしでは成り立たずして始まりました。
(実際は飛行機を降りた後から、ですがこれはまた追って)

旅はこうして行き当たりばったり様々な方との出会いも楽しみの一つです。

もし旅先で話す機会があれば、英語が苦手なうちも、とにかく物怖じせずにコミュニケーションをとる努力
をすることから初めてみてくださいね。

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